Sinful Blue

ルート225

Filed under: 感想いろいろ,映画 — よしけん。 at 4:13 am on 金曜日, 1月 30, 2009

ふとテレビを付けたら映画をやっていたので、なんとなく最後まで観てしまった。
原作:藤野千夜、主演:多部未華子 「ルート225」
とても良かった。あきらめと覚悟と成長がとにかく切ない。

なんというか、久々にいい「間」を持った映画を観たなあ。
こういうのが邦画の良さだと思うんだけど、どうだろう。
めまぐるしい展開だとか、やたら感情の起伏が激しい登場人物とか(そして良く叫ぶ)、一瞬で目を引く場面とか、そういうのもいいんだけどもたまにはこういう映画も観ておきたい。

そして過剰に説明しないのもいい。
何度も扉を開け閉めしてたり、帰ってきたら大泣きしてたり、不安が夢に出てじっとりと泣いてしまったり。

あとは親の立場として観ると、また違った切なさがあるんだよね。
話すたびに声のトーンが違うんだよね。すごくわかる。
何となく「死に際に、子が強く成長するためには、どんな言葉を授ければ良いのか」という命題を考えてしまう。
他にも色々なメタファを感じさせて、いろいろと考えてるとちょっと眠れなくなる予感。

味のある各登場人物についても色々と触れておきたいんだけども、とりあえずは多部未華子のキュートさはどうしたことですかね。
次期の朝の連ドラを見ないとダメですかね。
いろいろと困りました。

流星の絆 / 東野圭吾

Filed under: 感想いろいろ,本・雑誌 — よしけん。 at 10:47 pm on 水曜日, 10月 8, 2008

流星の絆流星の絆 / 東野圭吾

ハードカバーはしばらく買わないと決めていたのに……。

勢いで読了。
相変わらず面白いなあ。しばらくは東野圭吾の作品を読みあさることになりそう。

あらすじの「両親を殺害された三人兄弟の復讐劇」から想像されるような悲壮感は、あまり無いと思います。
境遇を細かく厚く描写するような進め方はしていないです。
今まで読んだ作品群から行くと、そういった悲壮感や、決意との葛藤を期待したりしちゃうんだけども。
読後感としては、「ドラマ向けのお話だな~」といった所。

ただやっぱり、いつもの淡々とした文章はさすがだなーと思います。
心情をあらわすのにいちいち説明を入れず、表情や口調の語りだけで悟らせるのは上手い。

そういえばドラマの公式サイトで、宮藤官九郎がこうコメントしていました。

『遺族だって笑うんだ』
という当り前のことをいつもより少しだけ丁寧に描いてみようと思います。

とてもいいと思う。
きちんと原作のテイストを生かしてくれそう。
これから始まるドラマに期待です。

Xbox360が壊れたので読書週間。

Filed under: 感想いろいろ,本・雑誌 — よしけん。 at 2:05 pm on 金曜日, 10月 3, 2008

Xbox360が二度目の故障となりましたので、福島へ送付しました。
一週間ほど手持ちぶさただったので、久しぶりにがっつりと読書に勤しむ毎日となりました。
読んだ本の抜粋。
 
 
探偵ガリレオ (文春文庫)探偵ガリレオ/東野圭吾
予知夢 (文春文庫)予知夢/東野圭吾

ドラマでやってた「ガリレオ」を見て、興味が湧いたので原作を購入。
予想とは裏腹に、非常にスタンダードなミステリ小説だと思いました。
「誰が」「どうやって」の解決に重点を置いた作りです。
ドラマで描かれた以上の展開はないので、ドラマを見たなら無理して読まなくてもいいのかもしれない。
 
 
容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)容疑者Xの献身/東野圭吾

事前に「探偵ガリレオ」「予知夢」などの短編を読むかドラマで、主人公湯川の人となりを知ってから読んだ方がいいかもしれない。
背表紙に書いてあるストーリーはこんな感じ。

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に密かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うために完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。

石神の頭の良さに惚れ惚れしてしまう。
「これはすぐに足が付きます」「可能性がないと言い切れないなら、期待しない方向で動いた方がいい」
どういうふうにして完全犯罪を全うするのか、先の展開に緊張しっぱなしで、自分の読書スピードの遅さにイライラすることこの上なし。

ミステリという枠組みではどうなのかちょっと分からないけど、自分はそういう面は全く意識せずに読んでいたので、後半の展開には虚を突かれた思いでした。

帯にもある一文「これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった」
改めて(初めて)気付くその献身に、胸がぐいぐいと締め付けられ、何とも言えない読後感を味わいました。

読んだ後だから分かるんだけども、映画の記者会見で
「自分にはあそこまでの見返りを求めない愛は真似できない」
「誰かへの愛が、他の人にとってどうなのか、考えさせられる」
「(堤真一が)お前ちゃうやろ、って思われるかもしれませんが、自分なりに演じました」
というのが良く分かる。

特に思うのは、堤真一は違うよなあ。やっぱり。
冴えない男じゃないと駄目だよなあ。堤さんカッコイイよ…。
 
 
殺戮にいたる病 (講談社文庫)殺戮にいたる病/我孫子武丸

もう随分と前に読んだ本だけど、片付けてしまうので感想を。

なんというか、トリックに気付くか気付かないかで評価が二分されるような気がするなあ。
自分は全く気付かなかったんだよね。トリックに。
大体、冒頭でいきなり犯人の名前が出るんだから「これは何かあるぞ」と構えていたにも関わらず、分からなかった。
最後の最後で「えええええ!」ってなって、思わず読み返して「確かにそうだよな、すげえ」って思いましたよ。

トリックに気付いていても面白い作品か、と言われるとどうなんだろうなあ。
このトリックだけが全てのような気もする。
「おれは絶対に途中で気付いてやるぜ」っていう人は、是非読んでみて感想をお聞かせ下され。
 
 
ハサミ男 (講談社文庫)ハサミ男/殊能将之

これも昔に読んだ本だけど、同様に片付けるので。

これは途中でメイントリックに気付きました。
序盤から可能性の一つとして考えていたのと、あからさまなヒントがあったので、「こういうことなんだろうなあ」と。
でも、それに気付いていても十分に楽しめる作品だったと思います。

ちなみにこれの映画は凄まじい作品らしいね。
原作と違うことをやろうとして、全てが裏目に出たという話だけど。
 
 
君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫 ホ 1-1)君のためなら千回でも/カーレド・ホッセイニ
君のためなら千回でも(下巻) (ハヤカワepi文庫 ホ 1-2)君のためなら千回でも/カーレド・ホッセイニ

この作品群の流れで挙げるのは変な感じだけども。
ミステリではないです。
背表紙に書いてあるストーリーはこう。

「君のためなら千回でも!」召使いの息子ハッサンはわたしにこう叫び、落ちてゆく凧を追った。同じ乳母の乳を飲み、一緒に育ったハッサン。知恵と勇気にあふれ、頼りになる最良の友。しかし十二歳の冬の凧合戦の日、臆病者のわたしはハッサンを裏切り、友の人生を破壊した。取り返しの付かない仕打ちだった。だが二十六年を経て、一本の電話がわたしを償いの旅へと導く

アフガニスタンの生活や人間が壮麗に描かれている。
日本を舞台にした小説だと、どうしても不幸話に対して同情や共感を寄せるストーリーになりがちだけども、そういった単純なものとは別の「軸」を持っているように思う。
陳腐な言い方かもしれないけど、これはまさに「生き様」なんだろうな。
 
 
手紙 (文春文庫)手紙/東野圭吾

前々から口にしていることなんだけども、「戦争反対!」とか「差別反対!」って軽々しく言えないと思うんだよね。
例えば、強盗殺人を犯した人が刑期を終えて隣の家へ引っ越してくる、とか、問題になっている宗教団体の人間が同じマンションにやってくる、とか、全く差別をしない目で接することができるかどうか自分には自信がない。
きっと「自分は大丈夫だけど、周りが…」なんていう安易なところへ逃げ込んでしまうんだろう。

昼間からこの本で涙し、夜は映画版みて涙し。
両方おすすめ。
 
 
火車 (新潮文庫)火車/宮部みゆき

ああ、読む順番がいけなかった。
東野圭吾のあとに読んだのがいけなかった。
「このミス」のベストオブベストということで、妙な期待をしてしまったのもいけなかった。

作品の善し悪しじゃなくって、ハッキリと「自分には合わなかった」と分かる作品。
東野圭吾の淡々とした文章の後だと、時々感情的になる文章がどうにも馴染めなかった。

背表紙に「なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか」とあるけど、”そこまでの理由”というものにイマイチ共感できなかった。
再三、カード負債の怖さが語られているんだけども、登場人物が語るような「他の負債者とは違う、やむにやまれぬ事情があったのです」というふうには見えなかった。
そう見えない「ありきたりな理由でカード負債を抱える人」をわざと描いているんだろうから、そこはやっぱり「合わなかった」というしかないんだろうなあ。

あと、ヒントを得るキッカケが唐突すぎるのは、明確なマイナスだと思う。
偶発的な出来事や唐突な連想がなければ、事件解決のための進展はなかったのかなーと思うとちょっと納得が行かない。
 
 
 
 
1日1.5冊くらいのペースで読んだなあ。
高校の時の読書量には及ばないけど、久しぶりに色々と本が読めて良かった。
いつも技術書とかノンフィクションしか読まないしね。

ということで360が帰ってきたのでシャドウランしますね。

SP 警視庁警備部警護課第四係

Filed under: 感想いろいろ — よしけん。 at 1:42 pm on 水曜日, 4月 2, 2008

4月5日にスペシャル版が放送されるんで、各所ブログの感想を漁っていたんだけども。
「なに、あの唐突なラスト」って感想の人多いなあ。
みんな今こそ第一話から見直そうぜ! って、そのためのスペシャル版か。

あれは主題と伏線が、綺麗に決まってると思うんだけども

・死人が出た事件と、出てない事件の切り分け
・イレギュラーはなんだったのか
・登場人物それぞれの「目的」と、目的を達するために必要だった物は何か

を考えると、なんでああなってるのか分かりやすいと思う。

前回どっかに「今後のスペシャル化、映画化は期待できない」って書いた記憶があるんだけども、脚本家の人が「安易な恋愛ドラマは絶対に持ち込まない」って宣言してるところを見ると、少しは期待しても良いのかなーと思い始めた。

前期ドラマと今期ドラマの雑感。

Filed under: 一般,感想いろいろ — よしけん。 at 1:43 pm on 月曜日, 1月 28, 2008

今までまったくと言っていいほどテレビを見ない生活だったんですが、買い換えたテレビに録画機能が付いていたもんで、なんとなくドラマを見るようになりました。
と言っても、前期は「SP」と「ガリレオ」と「二十歳の恋人」しか見ていないのですが。

「二十歳の恋人」は、明石家さんまが見たかっただけでした。
「ガリレオ」は、事件に興味がない探偵役という今どきのミステリテイストが味わえたので貴重だと思います。
突然数式を書き出すあの恥ずかしさに耐えられるかどうかが勝負です。

「SP」は久々に良いドラマだったと思うんですが、どうですかね。
ほとんどテレビ(ドラマ)見てないのに、久々に良かったも何もないですね。
とりあえず、みんなすぐにでも《月刊真木よう子》を買うべきだと思います。

今後に期待したいところですが、ゴールデンスペシャル化→映画化、と進むに従って、
・有名俳優ばかりの出演になる
・号泣したり、大声で怒鳴ったりと言った、大きな感情を表に出すシーンが多くなる
・派手なだけで無駄な動きの多いアクションが増える
・上司が無能になる
・上司が「立場上の悪」じゃなく「誰が見ても悪」になる
・ステレオタイプなキャラが増える
・みんな滑舌が良くなる

こんな感じで、あまり自分好みでないものが増えてくるのが予想されるので、既に残念ムードです。
なにか(踊る大捜査線)を思い出しかけましたが、気にしないことにします。

さて、今期のドラマですが、「エジソンの母」を子供と一緒に見るくらいで、他はまったく見てないです。
第1回を見逃すと、ちょっと見る気力が失せてしまいますね。

「エジソンの母」は題材は好みなんですが、いかんせん登場人物がステレオタイプなキャラばかりで、個人的にちょっとだるいです。
ただ、子供と一緒にいろいろなことを考えるには良いかもしれません。
ところで、あのドラマで出てくるような子供のありがちな質問(例えば、「どうして1+2は、2なの?」)に対して、自分なりの答えを持ってない人、子供と一緒に考える能力を持たない人は、自分の人生ではあまり出会ったことがないんですが、どうなんですかね。
「自分ならこう答えられるよ」と、おれみたいな視聴者に優越感を抱かせるのが、このドラマの目的なのかもしれません。

そういえば、「ハチミツとクローバー」のドラマもやってるんですね。
ちなみに、映画とアニメは見たことがなく、原作のマンガを読んだだけです。
丁寧なストーリーに好感を持ったのを覚えています。
「こうなるんだろうな」と思っていたら「やっぱりこうなった」というか、『結末』に向けてゆっくりと丁寧に話を積み上げていっているというか、うまく言えませんが褒めてます。

難点を言えば、登場人物のすごさが良く分からないんですよね。
周りが「すごい」と言っているだけだったり、地位のある人に「すごい」と言わせてるだけだったり。
この作品で本当にすごいのは、たぶんローマイヤ先輩だけだと思います。

で、ドラマ版は誰がローマイヤ先輩やるんですかね、と思ったらキム兄ですか。
見ないでいたのを急激に損した気分になってきました。

他にもなにか面白そうなドラマがあれば見てみたいのですが、いかんせんアンテナが狭いのでさっぱり分かりません。
分からないうちに最終回を迎える予感です。
最終回だけ見て「良かったね、タケちゃん」と涙したいと思います。

とりあえず、プリズンブレイクのシーズン2を見るべきかどうか未だに迷っているのですが、誰かご教授を。

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