トゥモロー・ワールド
西暦2027年、人類に子どもが誕生しなくなり、世界は荒れ果てていた。英国のエネルギー省官僚のセオはある武装集団に拉致されるが、リーダーは元妻のジュリアン。彼女は1万ポンドと引き換えに検問を通過できる通行証がほしいと言う。彼女の目的は、ひとりの移民の少女を新しい社会を作る活動をしている「ヒューマン・プロジェクト」に届けること。しかし、そのグループには実態がなく、なおかつ、その少女は重大な秘密を抱えていた。
Amazon商品説明より
”凄まじい”といった表現がピッタリだと思う。
圧倒的な映像の迫力。
18年間子供が全く生まれない世界。緩やかに死へと向かっていく世界は、貧困やテロなど絶望に包まれている。
その情景が肌にまとわりついてくるほどリアルだ。
あちこちの評判を見ていると、「説明不足だ」などの声も見受けられるが、自分としてはそこが逆に良かったのだと感じた。
映画で描かれているのは近未来だけど、本当は現代の絵そのものなのかもしれない。
いつもどこかで起きているテロや戦争。その一つ一つに説明や理由を付けている暇なんて、当事者にはきっと無い。
そんな張り詰めた緊迫感が、セリフや語りを駆使せずとも、映像からひしひしと伝わってくる。
ストーリーの起伏や、激しいアクション、分かりやすい勧善懲悪な物語を求める人には向かないかもしれない。
でも、ラストに待ち受ける10分近い長回しは、是非見て欲しいと思う。
混乱と恐怖の中で、人々が希望に触れるそれは、あまりにも神々しすぎて震えが止まらなかった。
ラストを迎え、映画で描かれていた”鍵”が、本当に世界を救うのか気になるところかもしれない。
でも、本当に重要なのは、それそのものではなくて、人々が”希望に触れた”ということなのだと思う。